明日はどっちだ ボクサー
明日はどっちだ(NHK)でプロボクサーの米澤重隆さんがオーストラリアで世界ランカーと闘う様子をやっているのを見ました。
米澤重隆さんにとっては崖っぷち。
日本のプロボクシングの規定により、37歳になると原則ライセンスが失効となってしまうのです。
(米澤重隆さんは36歳)
37歳となっても、日本チャンピオン、あるいは世界ランカーであれば現役の続行が可能。
その一縷の望みに賭ける事になったのです。
相手はレス・シェリントン。WBO世界ミドル級10位の強敵。
米澤重隆さんは明らかな格下扱いで、観客も「2、3ラウンドで決着がつくだろう」なんて感じ。
試合会場も完全なアウェー状態で、米澤さん側はセコンドやテレビクルー等を除けば、恋人とご両親の3人のみ。
そんななか、試合が始まります。
相手は体格も良く(身長もあり、引き締まっている)、スピードもある。
KOを獲りに、序盤からガンガン飛ばしてきます。
その様子を見て、「本当に2、3ラウンドで終わってしまうかも」なんて感じていました。
なんとか1ラウンド3分を耐え、その後2ラウンド、3ラウンドも乗り切ります。
4、5、6・・・とラウンドが進んでいくにつれ、相手もだんだんと余裕が無いような表情に。
7、8、9・・・と進んでいきます。
後半になっても、米澤重隆さんは序盤と同じような感じ。
「まだまだ行けます」と冷静にセコンドに伝えます。
そして最終の12ラウンド。
相手と抱き合ってからラウンドスタート。
そして、最後まで頑張り抜きます!
やりました、米澤さん。
最終ラウンドまでリングの上に立ち続け、世界ランカー相手に堂々とやり抜きました。
試合結果はどきどきの判定へ・・・・
ここで負けとなると、米澤さんは事実上のプロボクサー引退となってしまいます。
結果は・・・・
残念ながら、判定負け。
しかし、もうそれでも私は良くなってしまいました。
(もちろん勝っていたらさらに嬉しかったと思いますが)
映像を見てもらわないと伝わりにくいかと思いますが、今回の試合内容は、まさに映画「ロッキー」の世界。
明らかといってもいい格上の相手に粘り抜き、最後までやり合う。
そして、判定負け。
リアルでこういうことがあるんだな~と感動しました。
試合の途中からロッキーのテーマ曲が頭の中でガンガン流れていましたよ。
いいもの見せていただきました。
ありがとう、米澤さん。